市況研究社

トウモロコシ相場 2019年7月12日(金)


当社では、「5月28日(火)始値」以下の値段を目指すのは、9月第1週のレイバーデイに向けた相場とお伝えしています。

7~8月の生育時期がとても重要なので、その日柄を念頭においているからです。

物事が必要とする時間と共に進む必要があります。

<本年(2019)の行程
本年の米国トウモロコシは例年よりも生育時期が後ズレしています。
4月20日イースター~7月4日米独立記念日前=米国穀物の作付時期(planting season
7月4日米独立記念日後~9月2日レイバーデイ=米国穀物の生育時期(growing season

CBOT小麦とトウモロコシの価格差縮小

6-7月は冬小麦の収穫時期です。

米国トウモロコシの端境期(7-9月)は、小麦が飼料用に使われる公算が大きい。

米国南部の養鶏業者などが飼料用に「小麦」にシフトしているとき、トウモロコシの消費量に伸びないだろうと思います。定点観測として、小麦(SRW)とトウモロコシのブッシェルあたりの価格差を下に記します。

シカゴ(CBOT)軟質冬小麦  #2 Soft Red Winter Wheat
シカゴ(CBOT)トウモロコシ #2 Yellow Corn

日付             9月限   12月限  3月限

7月11日(木)小麦      521'50  532'75  544'75
       トウモロコシ  444'25  448'00  454'50
       価格差      77'25   84'75   90'25

7月10日(水)小麦      504'75  516'75  529'50
       トウモロコシ  435'00  439'50  446'25
       価格差      69'75   77'25   83'25

7月9日(火) 小麦      502'75  515'50  528'75
       トウモロコシ  432'50  437'25  444'50
       価格差      70'25   78'25   84'25

7月8日(月) 小麦      511'00  522'75  535'25
       トウモロコシ  439'50  443'75  450'50
       価格差      71'50   79'00   84'75

7月5日(金) 小麦      515'00  525'50  537'25
       トウモロコシ  438'75  442'25  449'00
       価格差      76'25   83'25   88'25

7月3日(水) 小麦      514'00  525'25  537'25
       トウモロコシ  436'75  441'25  448'25
       価格差      77'25   84'00   89'00

米農務省の見通し

現在は「2018/2019市場年度」です。「2018/2019市場年度」の予想、「2019/2020市場年度」の見通しをそれぞれ記します。データの出所はすべて米農務省です。

●南米産トウモロコシの増加

米農務省は、毎月の需給見通し発表で、南米産トウモロコシの生産高と輸出予想を引き上げています。

<2018/2019市場年度

               生産高予想    輸出予想   期末在庫予想

アルゼンチン 7月予想    5100万トン   3500万トン   458万トン
       6月予想    4900万トン   3400万トン   358万トン
       5月予想    4900万トン   3150万トン   608万トン
       4月予想    4700万トン   3050万トン   658万トン
       3月予想    4600万トン   3000万トン   678万トン

               生産高予想    輸出予想   期末在庫予想

ブラジル   7月予想   1億0100万トン   3500万トン   781万トン
       6月予想   1億0100万トン   3400万トン   881万トン
       5月予想   1億0000万トン   3200万トン   981万トン
       4月予想    9600万トン   3100万トン   681万トン
       3月予想    9450万トン   2900万トン   712万トン

米農務省は5月から「2019/2020年度」予想の発表を開始しました。

<来年度の見通し(2019/2020年度)

              生産高予想     輸出予想   期末在庫予想

アルゼンチン 7月予想    5000万トン   3350万トン   609万トン
       6月予想    5000万トン   3350万トン   509万トン
       5月予想    4900万トン   3250万トン   759万トン

              生産高予想     輸出予想   期末在庫予想

ブラジル   7月予想   1億0100万トン   3400万トン   631万トン
       6月予想   1億0100万トン   3400万トン   731万トン
       5月予想   1億0100万トン   3400万トン   831万トン

●米国トウモロコシの需要低下

米農務省の需給見通しは本年5月以降、「2019/2020市場年度」に焦点が移り、現在の「2018/2019市場年度」の需要減少が見えにくくなっています。しかし、毎月の修正箇所を突き合わせていくと需要減少が顕著です。

この需要減少は、四半期ごとの全米在庫で確認しています。3月、6月の米国トウモロコシ在庫は、事前予想よりも多かった。

韓国配合飼料会社は本年5月下旬以降、飼料原料の調達を<南米産>にシフトしています。
米国産トウモロコシの船積みや新規輸出成約高(成約残高)は著しく低調です。

<2018/2019市場年度

    飼料需要  エタノール  工業用等   輸出需要   期末在庫予想
7月  52億7500万 54億5000万 14億3000万  21億0000万  23億4000万
6月  53億0000万 54億5000万 14億5000万  22億0000万  21億9500万
5月  53億0000万 54億5000万 14億5000万  23億0000万  20億9500万
4月  53億0000万 55億0000万 14億6500万  23億0000万  20億3500万
3月  53億7500万 55億5000万 14億6500万  23億7500万  18億3500万

米農務省は5月から「2019/2020年度」予想の発表を開始した。現在の段階では、来年度の予想はあまり重要ではないと思います。

<来年度の見通し(2019/2020市場年度)

    飼料需要  エタノール  工業用等   輸出需要   期末在庫予想
7月  51億7500万 55億0000万 14億3000万  21億5000万  20億1000万
6月  51億5000万 55億0000万 14億5000万  22億5000万  16億7500万
5月  54億5000万 55億0000万 14億5000万  22億7500万  24億8500万