市況研究社

トウモロコシ相場 売りの目標=200ドル以下

【2019年10月14日(月)】 われわれにとって、2020年1-3月期の「トンあたり200ドル以下」というのが当面のメルクマールではないかと思います。当社では、その観点で可能性を分析します。

2019年12月限と2020年3月限の価格差は計算上「12セント」(4セント×3カ月)です。日本や韓国の2020年1-3月期のトウモロコシ購入価格=トンあたり200ドル以下になるためには、シカゴ(CBOT)トウモロコシ2020年3月限で「3.80/bu.以下」を目指す必要がある。目標としてその可能性を考えながら、事を実にして是を求む。

小麦(HRW)とトウモロコシ

小麦(硬質赤冬小麦)とトウモロコシの動きが重なっています。

カンザス(KC)硬質赤冬小麦先物
36.7437 bushels = 1 metric ton

米国現地2019年10月11日(金)
限月     始値   高値   安値   帳入値  前日比  トン換算
12月限 19  403'00  423'25  402'50  419'50  +16'25  $154.14/mt

03月限 20  416'75  435'25  416'25  432'00  +15'50  $158.73/mt
05月限 20  427'00  444'75  426'25a  441'75  +14'75  $162.32/mt
07月限 20  436'75  454'00  436'25a  450'75  +14'00  $165.62/mt
09月限 20  452'75  464'25  447'00a  461'00  +13'50  $169.39/mt
12月限 20  470'50  478'75  462'75a  476'00  +12'75  $174.90/mt

シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物
39.368 bushels = 1 metric ton

米国現地 2019年10月11日(金)
限月     始値   高値   安値   帳入値  前日比  トン換算
12月限 19  380'75  398'75  380'50  397'75  +17'50  $156.59/mt

03月限 20  392'00  408'50  392'00  407'75  +16'25  $160.52/mt
05月限 20  398'25  413'50  398'00  412'75  +15'25  $162.49/mt
07月限 20  403'00  417'00  403'00  416'50  +14'25  $163.97/mt
09月限 20  400'50  409'00  400'25  407'75  +7'25  $160.52/mt
12月限 20  405'25  410'75  405'25  410'00  +5'00  $161.41/mt

輸出市場の構造変化

米国トウモロコシの東アジア向け船積みと輸出成約高

2019年9月1日~2019年10月3日まで約1カ月間の累計です。日本、韓国、台湾は南米トウモロコシを購入しており、米国トウモロコシの船積み累計は激減しています。

米国トウモロコシ
日本向け輸出(単位:トン)
           船積み累計  前年同期    輸出成約残高 前年同期
           2019/20年度 2018/19年度  2019/20年度 2018/19年度
9月1日~10月3日累計  44万4,200  125万2,000   88万9,700  195万5,500

韓国向け輸出(単位:トン)
           船積み累計  前年同期    輸出成約残高 前年同期
           2019/20年度 2018/19年度  2019/20年度 2018/19年度
9月1日~10月3日累計    2,400  66万4,300    6万8,400  121万2,600

台湾向け輸出(単位:トン)
           船積み累計  前年同期    輸出成約残高 前年同期
           2019/20年度 2018/19年度  2019/20年度 2018/19年度
9月1日~10月3日累計   5万8,000  35万0,300    9万1,000  52万2,600

中国向けは、われわれにとって何の指標でもない。

中国向け輸出(単位:トン)
           船積み累計  前年同期    輸出成約残高 前年同期
           2019/20年度 2018/19年度  2019/20年度 2018/19年度
9月1日~10月3日累計   5万9,300     700       0  16万4,500

ブラジルのトウモロコシ生産と輸出

ひと昔前は、国際穀物市場で米国のシェアが圧倒的であったが、現在は、南米やウクライナなどの生産拡大によって国際市場の構造が変化している。

とくに、ブラジルではトウモロコシの作付けが第1期作と第2期作の年2回あり、第2期作トウモロコシが近年の作付面積および反収増加を牽引している。

前者は「夏作」と呼ばれ、大豆価格とトウモロコシ価格を比較考量して作付面積を決める。これに対して第2期作は「冬作」や「サフリーニャ」(safrinha) と呼ばれ、大豆収穫後の1月~3月上旬に作付けされ,同年7月下旬~9月に収穫される。ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は9月10日、ブラジルの2018年10月1日~2019年9月30日までの「2018/2019市場年度」の生産状況調査(最終回)を公表した。ブラジルは大豆だけでなくトウモロコシでも「1億トン」を指呼の間にしています。

ブラジル・トウモロコシの生産(2018/2019年度の最終回)
        作付面積   反収(MT/ha.)  生産量
第1期作    489万0,300ha.   5.4mt    2618万8,700mt
第2期作   1260万5,100ha.   5.9mt    7379万5,600mt
 合 計   1749万5,400ha.   5.7mt    9998万4,100mt

ブラジル・トウモロコシの需給 単位:トン(MT)
       2015/2016    2016/2017    2017/2018    2018/2019
期初在庫  1112万2,300   713万4,000   1786万6,200   1560万5,100
 生産量  6653万0,600   9784万2,800   8070万9,500   9998万4,100
 輸 入   333万8,100    95万3,600    90万1,800    80万0,000
総供給量  8099万1,000 1億0593万0,400   9947万7,500 1億1638万9,200

 消 費  5495万9,700   5721万3,400   6005万2,000   6391万5,300
 輸 出  1889万7,300   3085万0,800   2382万0,400   3500万0,000
期末在庫   713万4,000   1786万6,200   1560万5,100   1747万3,900