市況研究社

トウモロコシ相場 中国・大連に連動した思惑

更新日: 2020年10月16日(金)

シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物の「期近=2020年12月限」と「先限=2021年12月限」を比較すると、「先限=2021年12月限」は、9月18日の高値=3ドル93セント25 から1カ月経ってもほとんど動いていない。

シカゴ(CBOT)先物の価格形成
CBOT 2020年12月限                 CBOT 2021年12月限
日付  始値  高値  安値  帳入値       始値  高値  安値  帳入値
10/16
10/15 396'00 404'25 393'50 403'75 +7'25   393'50 396'25 391'00 394'75 +1'00
10/14 391'00 397'50 388'00 396'50 +5'25   394'75 394'75 392'00 393'75 -1'25
10/13 389'00 392'75 388'00 391'25 +2'25   393'25 395'50 392'50 395'00 +2'25
10/12 395'50 399'25 387'25 389'00 -6'00   396'50 398'00 392'25 392'75 -4'00

10/09 387'00 398'25 386'50 395'00 +8'00   391'25 397'25 391'25 396'75 +4'25
10/08 389'00 394'50 386'50 387'00 -1'75   395'00 397'25 391'75 392'50 -3'00
10/07 384'50 392'00 384'00 388'75 +3'75   394'75 398'00 394'00 395'50 +0'50
10/06 378'50 389'25 378'50 385'00 +5'50   391'00 396'25 390'25 395'00 +3'50
10/05 378'75 382'50 377'75 379'50 -0'25   390'00 392'50 389'50 391'50 +0'50

10/02 381'50 383'25 377'25 379'75 -3'00   392'00 393'50 390'25 391'00 -2'25
10/01 379'00 385'50 378'00 382'75 +3'75   391'00 395'00 390'25 393'25 +1'75
09/30 364'25 382'75 362'00 379'00 +14'25   382'50 396'00 381'25 391'50 +8'50
09/29 366'75 367'75 361'00 364'75 -2'00   383'25 384'50 380'50 383'00 -1'50
09/18 374'25 379'25 373'25 378'50 +3'25   389'00 393'25 388'00 393'25 +3'75

価格形成の構造とパターン

市場分析のもっとも重要な目的は、価格形成の構造とパターンを見つけることだと考えています。
人びとの目には混沌しか見えないところに構造と秩序を見つけること。わかりやすく喩えると、高校で習った数列の漸化式を解くようなもの。それによって、次に何が起こるかを予測したいわけです。

上の相場表で示したように・・・・
(ⅰ)シカゴ(CBOT)トウモロコシ期近「2020年12月限」は、9月30日の全米在庫の発表以降、価格形成の構造とパターンが変わった。

(ⅱ)その一方で、シカゴ(CBOT)トウモロコシ先限「2021年=12月限」の価格形成の構造と秩序は変わっていない。9月18日につけた「2021年12月限の高値=3ドル93セント25」は現在でも「基本の高値」として作用している。9月18日から1カ月経っても基準はそのままです。

(ⅲ)シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物で、ここ2週間の相場で変わったのは「期近12月限」です。とくに、9月30日以降、これまでとは異なるあたらしい思惑が期近「2020年12月限」に流入した可能性が高い。期近が別物に変わったわけです。

おそらく、それは中国による米国トウモロコシ購入を契機にして、中国の「大連トウモロコシ先物」に連動する価格形成の思惑がシカゴ(CBOT)期近に持ち込まれたと思います。

現在のシカゴ(CBOT)先物の期近主導の価格形成は、中国・大連先物に連動したファッションです。シカゴ(CBOT)期近の「あたらしい市場テーマ」の台頭というよりは、ファンド・コミュニティの内部のファッション、一時的な流行と考えています。こんなものが持続する可能性は低い。

今朝のシカゴ(CBOT)トウモロコシ先物 2020年10月15日(木)
限月      始値   高値   安値   帳入値  前日比
12月限 2020  396'00  404'25  393'50  403'75  +7'22
03月限 2021  401'50  408'75  399'50  408'00  +5'50
05月限 2021  404'25  410'00  401'75  409'25  +4'25
07月限 2021  405'50  410'00  403'00  409'25  +3'00
09月限 2021  391'75  395'25  390'75  394'25  +1'75
12月限 2021  393'50  396'25  391'00  394'75  +1'00

今朝のシカゴ(CBOT)先物では「期近1番限=2020年12月限」と「期近2番限=2021年3月限」の価格差は、ブッシェルあたり「4セント25」しかない。当社では、これまで、金利・倉敷としてブッシェルあたり1カ月「3セント以上」を見当にしてきたが、現在ではほとんどない状態になっている。「2021年3月限」と「同7月限」の価格差も「1セント」程度で、もはや価格差と呼べるものはない。「先限=2021年12月限」は先に記したように、9月18日の基本の高値から動いていない。

韓国、台湾の購入価格

2020年10月15日(木)
Buyer    韓国コーン加工業連合会(Kocopia)
Seller    Glencore
Origin    食品加工向け US No. 2 corn or better from 南米産トウモロコシ
Tonnage   60,000トン
Shipment   2020年11月10日-11月30日
C&F basis  $251.82/mt CFR
including surcharge for additional port unloading

2020年10月14日(水)
Buyer    韓国飼料協会
Seller    Glencore
Origin    optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Arrival   2021年1月20日
C&F basis  $247.69/mt CFR

Buyer    台湾 MFIG
Seller    CHS
Origin    optional-origin 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage   65,000トン
Shipment   2020年12月26日-2021年1月14日 -- 米ガルフ、ブラジル
       2021年1月10日-1月29日 -- 南アフリカ
C&F basis  $2.199/bu.+シカゴ(CBOT)2021年3月限