市況研究社

原油相場 2019年3月27日(水)

今夜は「米国石油統計」(週間速報値)の発表です。2月下旬から3月中旬の「米国石油統計」は需給と在庫の辻褄が合わなくなっており、この点を今夜の発表で確かめようと思います。

本日の東京為替

為替レート変動の重要な要因は内外金利差であり、さらにはそれを左右する先行きの金融政策スタンスの差である。

●景気サイクル終盤の経済指標

昨夜の経済指標では、米国の2月の住宅着工件数が年率換算で前月比8.7%減の116万2000戸と発表された。市場予想を下回り、8カ月ぶりの大幅なマイナスとなった。一戸建て住宅は2017年5月以来1年9カ月ぶりの低水準だった。また3月の米CB消費者信頼感指数は、前月比7.3ポイント低下の124.1と、2017年12月以降で2番目に低い水準にとどまった。

入札関連では、米2年債入札(400億ドル)が底堅い結果となった。最高落札利回りが低下する一方、応札倍率は2.60倍と11月以来の高水準となった。本日27日には米5年債410億ドルと2年物変動利付債(FRN)180億ドル、明日28日には米7年債320億ドルの入札が行われる。

●米国債の利回り低下と為替(ドル円)

本日3月27日(水)の東京為替については、市場の思惑人気も勘案して予想します。本来であれば、本日の東京為替は「1ドル=110.15円」あたりを想定するところですが、東京市場の思惑人気は「米ドル買い」に傾斜しているので「1ドル=110.65-110.40-110.15円」あたりで揉み合うのではないかと思います。

「1ドル=110.65-110.40-110.15円」で揉み合っておればOKです。

<米国債の利回り(Daily Treasury Yield Curve Rates
      1mo 3mo 6mo 1yr 2yr 3yr 5yr 7yr 10yr 20yr 30yr
03/26(19) 2.46 2.46 2.49 2.44 2.24 2.18 2.18 2.29 2.41 2.67 2.86
03/25(19) 2.47 2.46 2.49 2.41 2.26 2.19 2.21 2.32 2.43 2.68 2.87
03/22(19) 2.49 2.46 2.48 2.45 2.31 2.24 2.24 2.34 2.44 2.69 2.88
03/21(19) 2.51 2.49 2.50 2.48 2.41 2.34 2.34 2.44 2.54 2.78 2.96
03/20(19) 2.45 2.48 2.49 2.47 2.40 2.34 2.34 2.44 2.54 2.79 2.98
03/19(19) 2.46 2.46 2.52 2.50 2.46 2.42 2.42 2.51 2.61 2.84 3.02
03/18(19) 2.47 2.44 2.51 2.52 2.45 2.41 2.42 2.51 2.60 2.83 3.01

米国石油統計について

季節的習性から言えば、3月~5月は「在庫減少」の時期ではありません。

●米国原油在庫の増減

3月~5月は米国原油在庫が減少する時期ではありません。3月~5月は在庫が増加する時期です。2月以降は、米国製油所のメンテナンス(定修)で原油処理量が減少するので、それにともない原油在庫が増えると想定してきました。

ところが、本年(2019)はこの時期の原油在庫が大きく減少した。

日付    米国原油在庫      前週比(増減)
3月22日
3月15日   4億3948万3千バレル  -958万9千バレル減
3月08日   4億4907万2千バレル  -386万2千バレル減
3月01日   4億5293万4千バレル  +706万9千バレル増
2月22日   4億4586万5千バレル  -864万7千バレル減
2月15日   4億5451万2千バレル  +367万2千バレル増
2月08日   4億5084万0千バレル  +363万3千バレル増
2月01日   4億4720万7千バレル  +134万2千バレル増

●米国の原油需給と在庫

なぜ、3月の米国原油在庫が1月末の水準を下回って減少したのか? 米国の原油需給のデータを見ても、これほどの「在庫減少」を裏付けるものがない。

単位:1日あたり/バレル
     ┏━━━━━━━━━━━━┓  ┏━━━━━━━━━━━┓
週   米国原油生産 原油輸入 供給合計 原油処理量 原油輸出 需要合計
3/09-3/15 1210万0千 693万2千 1903万2千 1619万8千 339万2千 1959万0千
3/02-3/08 1200万0千 674万6千 1874万6千 1602万0千 254万6千 1856万6千
2/23-3/01 1210万0千 700万1千 1910万1千 1599万0千 280万3千 1879万3千
2/16-2/22 1210万0千 591万7千 1801万7千 1589万0千 335万9千 1924万9千
2/09-2/15 1200万0千 752万2千 1952万2千 1571万1千 360万7千 1931万8千
2/02-2/08 1190万0千 621万0千 1811万0千 1576万8千 236万4千 1813万2千
1/26-2/01 1190万0千 714万6千 1904万6千 1663万3千 287万0千 1950万3千
1/19-1/25 1190万0千 708万3千 1898万3千 1646万3千 194万4千 1840万7千
1/12-1/18 1190万0千 819万1千 2009万1千 1704万9千 203万5千 1908万4千

供給と需要の差が「在庫の増減」です。供給と需要の差(1日あたり)は下記の推移です。本年(2019)3月2日~3月15日の2週間で、米国原油在庫が「-1345万1千バレル」も減少した理由はわかりません。

週     供給合計  需要合計  1日あたりの差×7日間=在庫の増減
3/09-3/15 1903万2千 1959万0千  -55万8千 ×7 -390万6千バレル減
3/02-3/08 1874万6千 1856万6千  +18万0千 ×7 +126万0千バレル増
2/23-3/01 1910万1千 1879万3千  +30万8千 ×7 +215万6千バレル増
2/16-2/22 1801万7千 1924万9千  -123万2千 ×7 -862万4千バレル減
2/09-2/15 1952万2千 1931万8千  +20万4千 ×7 +142万8千バレル増
2/02-2/08 1811万0千 1813万2千   -2万2千 ×7  -15万4千バレル減
1/26-2/01 1904万6千 1950万3千  -45万7千 ×7 -319万9千バレル減
1/19-1/25 1898万3千 1840万7千  +57万6千 ×7 +403万2千バレル増
1/12-1/18 2009万1千 1908万4千  +100万7千 ×7 +704万9千バレル増

米EIAは、3月12日に発表した「エネルギー見通し」で、米国原油在庫は「3月末=4億7230万バレル」「4月末=4億7800万バレル」「5月末=4億8320万バレル」と予想した。「3月15日時点の在庫=4億3948万3千バレル」が事実であれば、この見通しも変わります。

今夜は米EIAが「3月22日時点の石油統計」を発表します。

実際、どのような推移になっているのか、もう一度確かめようと思います。

例年の季節的習性から言えば、3月~5月は「在庫減少」の時期ではありません。米国原油在庫は増加するのが普通です。