市況研究社

外為市場 2019年4月25日(木)

今週の外為市場は円安で推移しており、米債券(金利)市場から見れば円安になるハズがない場面で「円安」に振れている。

昨夜の米債券市場では、米国債の利回りが幅広く低下した。カナダ銀行(中央銀行)が政策決定会合でハト派的な姿勢を示したほか、ドイツやオーストラリアの弱い経済指標、米5年債入札の堅調な需要などを受け、米国債が買われて利回りが低下した。

通常なら、円安に振れても「1ドル=111.75~112.05円」の範囲に収まるところであったが、本日25日(木)の東京仲値は「112.28円」となった。おそらく、わが国10連休前の特殊な思惑、あるいは米ドル需要があったのではないかと思います。

原則的なこと

為替レート変動の重要な要因は内外金利差です。

さらにはそれを左右する先行きの金融政策スタンスの差です。

短期資金の指標として日米2年債利回り格差の方向を見るとき、わが国の場合は日銀黒田執行部が「無期限緩和」に固執しているので、将来にわたって「日本はゼロ金利制約が続く」と予想することができます。おおざっぱな言い方をすると、日本はこれ以上金利を引き下げる余地がなく、将来にわたって「ゼロ金利制約」が続く。

その一方、米国は自国金利安の方向でイールドカーブの差を変化させることができる。このため米国の金利が低下し日米金利差が縮小しても、日銀にはそれを相殺する手段がない。米2年債利回りが低下し、日米金利差が縮小するとき、円高に進みやすい。

短期資金の動きの指標として日米2年債利回り格差の方向を見るとき、日本は将来にわたって「ゼロ金利制約」が続くので、米2年債利回りを見ておればおおよその用は足りると思います。

わが国10連休前の米ドル需給と思惑

そうした観点から見たとき、昨夜24日(水)のニューヨーク市場から今朝25日(木)の東京市場は円安に進みすぎており、基準から乖離した不規則な動きのように思います。

米債券(金利)市場から見れば、円安になるハズがない場面で「円安」に振れた。24日(水)のニューヨーク市場から今朝25日(木)の東京市場で、わが国10連休前の「特殊な需給要因」があったように思います。

為替レートの変動にとって最も大事な要素は内外金利差です。10連休前の特殊な需給と思惑は一時的な要因です。

<米2年債、10年債利回りと「ドル円」

「1ドル=111.75~112.05円」を超えて「112.28円」の円安になったのは、おそらく、わが国10連休前の「特殊な米ドル需要」があったと推測します。わが国10連休前の特殊な要素は一時的な要因です。

米国    米10年債  米2年債   日本
日付     利回り  利回り   日付   東京仲値

4/24(19)  2.53   2.32    4/25   112.28円※
4/23(19)  2.57   2.36    4/24   111.95円
4/22(19)  2.59   2.38    4/23   111.86円
4/19(19)  Good Friday     4/22   111.99円

4/18(19)  2.57   2.38    4/19   112.01円
4/17(19)  2.59   2.40    4/18   112.04円
4/16(19)  2.60   2.41    4/17   112.14円
4/15(19)  2.55   2.40    4/16   112.00円
4/12(19)  2.56   2.40    4/15   112.01円