市況研究社

外為市場 2019年4月26日(木)

昨日4月25日(木)は「1ドル=112円台」の円安になっていたので、それを異常と批判しました。そして、昨夜のニューヨーク市場から為替(ドル円)は本来の基準に向けて正常化しています。

本日4月26日(金)の東京為替は「1ドル=111.75-111.45円」の基準に沿って推移する公算が大きい。

原則的なこと

為替レート変動の重要な要因は内外金利差です。

さらにはそれを左右する先行きの金融政策スタンスの差です。

短期資金の指標として日米2年債利回り格差の方向を見るとき、わが国の場合は日銀黒田執行部が「無期限緩和」に固執しているので、将来にわたって「日本はゼロ金利制約が続く」と予想することができます。おおざっぱな言い方をすると、日本はこれ以上金利を引き下げる余地がなく、将来にわたって「ゼロ金利制約」が続く。

その一方、米国は自国金利安の方向でイールドカーブの差を変化させることができる。このため米国の金利が低下し日米金利差が縮小しても、日銀にはそれを相殺する手段がない。米2年債利回りが低下し、日米金利差が縮小するとき、円高に進みやすい。

短期資金の動きの指標として日米2年債利回り格差の方向を見るとき、日本は将来にわたって「ゼロ金利制約」が続くので、米2年債利回りを見ておればおおよその用は足りると思います。

4月24日(水)のNY市場から25日(木)の東京市場

そうした観点から見たとき、昨夜24日(水)のニューヨーク市場から今朝25日(木)の東京市場は円安に進みすぎており、基準から乖離した不規則な動きのように思います。

米債券(金利)市場から見れば、円安になるハズがない場面で「円安」に振れた。24日(水)のニューヨーク市場から今朝25日(木)の東京市場で、わが国10連休前の「特殊な需給要因」があったのだろうと推測します。

本日4月26日(金)は正常化している

わが国10連休前の特殊な要因と思惑によって円安に振れても、それが持続することはありません。為替レートの変動にとって最も大事な要素は内外金利差です。

昨夜のニューヨーク市場から本来の基準に回帰しており、本日4月26日(金)の為替は「1ドル=111.75-111.45円」を中心に推移する可能性が高い。

米2年債、10年債利回りと「ドル円」

現在の米国債の利回りであれば、円安に振れても「1ドル=111.75-112.05円」の範囲です。昨日の東京仲値「112.28円」は円安に行き過ぎていた。おそらく、わが国10連休前の「特殊な米ドル需要」があったのではないかと推測します。

本日4月26日(金)は、昨夜のニューヨーク市場から正常化しているので、「1ドル=111.75-111.45円」を想定します。

米国    米10年債  米2年債   日本
日付     利回り  利回り   日付   東京仲値

4/25(19)  2.54   2.33    4/26  111.75-111.45
4/24(19)  2.53   2.32    4/25   112.28円
4/23(19)  2.57   2.36    4/24   111.95円
4/22(19)  2.59   2.38    4/23   111.86円
4/19(19)  Good Friday     4/22   111.99円

4/18(19)  2.57   2.38    4/19   112.01円
4/17(19)  2.59   2.40    4/18   112.04円
4/16(19)  2.60   2.41    4/17   112.14円
4/15(19)  2.55   2.40    4/16   112.00円
4/12(19)  2.56   2.40    4/15   112.01円