市況研究社

原油相場 原油の高騰はない

【2020年1月8日(水)】 資源・エネルギーバブルの再燃はない。

ブレント原油先物(ICE) 2020年1月7日(火)
限月      始値   高値   安値  帳入値  前日比
03月限 2020  68.63  68.75  67.65  68.27  -0.64
04月限 2020  67.77  67.94  66.95  67.57  -0.50
05月限 2020  67.06  67.24  66.30  66.87  -0.45
06月限 2020  66.32  66.57  65.64  66.19  -0.42
07月限 2020  65.61  65.84  64.92  65.48  -0.38
08月限 2020  64.92  65.21  64.30  64.86  -0.34
09月限 2020  64.41  64.66  63.77  64.33  -0.30

当面は、米イラン情勢が前代未聞の推移をたどっているので、市場人気は目の前の印象分布に反応して不規則に動きやすい。前代未聞のものを前もって予想するのはむずかしい。予想通りに動くことはまずないと思います。しかしながら、それによって「資源・エネルギーバブル」が再燃するとは考えていません。

(1)2005-2008年のコモディティ・バブル(資源・エネルギーバブル)のとき、米国の原油輸入量は「日量1000万バレル」を超えていたが、現在の米国は世界最大の産油国です。本年(2020)の米国の原油生産は「日量1300万バレル」を超す見通しです。

(2)2005-2008年のコモディティ・バブルは、中国など新興国市場が世界経済の成長ダイナミクスの原動力であった。しかし、現在では中国など新興国市場の成長はかつての「10%成長」から「5%成長」に半減しており、経済成長率が半減するとき需要の伸びは事実上失速しています。

(3)それに加えて、ガソリンなど石油製品の精製マージンが低迷しており、米国製油所の原油処理量も前年同期をおおきく下回っています。

当社の立場と意見

2005-2008年のコモディティ・バブルは、現在の情勢で繰り返すことはない。

(1) 米国で原油増産が進み、米国の原油輸出入は様変わりとなった。
(2) 中国など新興国市場の経済成長率は半減しており、需要の伸びが失速している。
(3) 石油製品の精製マージンも低迷し、原油処理量も前年同期を下回っている。

当社では、上記の根拠から、米イラン情勢がこのあといかに展開しようとも、資源・エネルギーバブルの再燃はないと考えています。相場の動きは小さいものにとどまります。