市況研究社

原油相場 買い攻勢との戦い

更新日: 2020年6月25日(木)

「3月6日」(金)から「3月9日」(月)の間のギャップは埋めないまま揉み合うと想定して臨んできています。

強気商社とファンドの買い攻勢

買い攻勢の第1弾 6月2日(火)~6月8日(月)
買い攻勢の第2弾 6月16日(火)~6月23日(火)

買い攻勢の要素

(1)主要国の金融緩和と景気浮揚策によって市場に余るマネーが流入し、
(2)各国の経済活動の再開をきっかけに「売り方の踏み上げ」を狙う。
(3)市場人気は大勢に追随するので、一方向に偏る。

当社の立場と意見

買い攻勢の第1弾、そして先週からの第2弾でも・・・
攻防の中心は「3月6日」(金)と「3月9日」(月)の間のギャップです。

(ⅰ)主要国の金融緩和と景気浮揚策によって市場に余るマネーが流入し、各国の経済活動再開をきっかけに一方向の思惑人気が台頭している。しかし、コロナ感染の最悪期が過ぎたとしても問題は解決しない。わずか3カ月で世界経済がコロナ以前に回復するわけでもない。

(ⅱ)とくに重要なことは、コロナを契機にして、あたらしいエネルギーシステムへの移行が促されていること。つまり、コロナ後の回復は、われわれが思いもしなかったような常識にとって替わられることがあり得る。エネルギー需要の減退が続く公算が大きいので、かつての資源エネルギー・バブルが再燃するような上昇は考えにくい。

(3)当面の原油相場で言えば「3月6日」(金)から「3月9日」(月)にかけて、罫線に空白を残して値が飛んで下げたところは、戻りのレジスタンスとして働く。当社では、このギャップは、エネルギー需要の減退が続いている限り埋めることはないと想定しました。

強気商社とファンドの買い攻勢が繰り返されても、そして、市場人気が一方向に偏り、それに追従しても、「3月6日」(金)と「3月9日」(月)の間のギャップは埋めないまま、もみあいが続くと考えています。一つの「賭け」ですが、当面の原油の戻りは<このギャップまで>と想定しているわけです。

国際原油取引の指標 ブレント原油のギャップ

市場に氾濫(はんらん)するテクニカル分析やチャート解説は、なにかうさんくさいものがある。市場分析は本来、罫線ではなく、価格形成の構造と秩序が主体です。このため、当社では、相場の見通しを描くとき、そのヒントを罫線(チャート)から得たとしても、その罫線上の足場は取り払ってお伝えするのが通例です。

しかし、今回、現在の原油相場では「3月6日」(金)と「3月9日」(月)のギャップが攻防の中心になっているので、その足場を取り払うことなく表示しています。

3月9日(月)と3月6日(金)のギャップ
限月           3月9日(月)  3月6日(金)
ブレント2020年08月限    40.00  --  45.98
ブレント2020年09月限    39.88  --  46.34
ブレント2020年10月限    40.40  --  46.68
ブレント2020年11月限    40.91  --  47.03
ブレント2020年12月限    44.56  --  47.38
ブレント2021年01月限    47.50  --  47.73

下記アドレスをクリックすると、罫線を見ることができます。
ブレント原油2020年8月限の罫線(ギャップ)
→ https://www.barchart.com/futures/quotes/CBQ20/interactive-chart 
ブレント原油2020年9月限の罫線(ギャップ)
→ 
https://www.barchart.com/futures/quotes/CBU20/interactive-chart

為替

為替レート変動の重要な要因は内外金利差、さらにはそれを左右する先行きの金融政策スタンスの差です。われわれが見なければならないのは短期資金の動きです。米2年債利回りは低位でヨコに推移しています。

米国債の利回り
Date   1mo 3mo 6mo 1yr 2yr 3yr 5yr 7yr 10yr 20yr 30yr
6/24  0.11 0.15 0.17 0.17 0.19 0.21 0.33 0.52 0.69 1.21 1.44
6/23  0.12 0.16 0.17 0.18 0.18 0.22 0.33 0.54 0.72 1.25 1.49
6/22  0.14 0.16 0.18 0.17 0.19 0.22 0.34 0.54 0.71 1.23 1.46
6/19  0.13 0.15 0.17 0.18 0.19 0.22 0.33 0.53 0.70 1.23 1.47
6/18  0.13 0.16 0.17 0.19 0.19 0.22 0.34 0.54 0.71 1.24 1.47
6/17  0.13 0.17 0.18 0.19 0.19 0.23 0.34 0.55 0.74 1.30 1.52
6/16  0.14 0.17 0.19 0.18 0.21 0.23 0.34 0.56 0.75 1.31 1.54
6/15  0.15 0.18 0.19 0.17 0.19 0.22 0.33 0.54 0.71 1.24 1.45

本日6月25日(木)為替は「1ドル=107.25-107.00-106.75円」を想定します。

プラッツ・ドバイ原油

原油でも石油製品でも「3月6日(金)」と「3月9日(月)」の間のギャップをめぐる攻防が続いています。まだ、続いています。

本日6月25日(木)のプラッツ・ドバイ原油の試算値
限月          想定価格  1ドル=107.00円で換算
ドバイ原油06月限    省略
ドバイ原油07月限   39.80ドル    26,780円    -1250円安
ドバイ原油08月限   39.68ドル    26,700円    -1150円安
ドバイ原油09月限   39.72ドル    26,730円    -1190円安
ドバイ原油10月限   39.80ドル    26,780円    -1210円安
ドバイ原油11月限   39.92ドル    26,860円    -1360円安