市況研究社

原油相場 価格形成の構造とパターンが変わる

更新日: 2020年12月21日(月)

(1)新型コロナのワクチン接種=ゲームチェンジャー
(2)財政政策=9000億ドルの追加経済対策
(3)金融政策=じゃぶじゃやぶの金融緩和と流動性供給
上記の組み合わせは、11~12月相場で、米国の株式と商品で市場人気を最も強気にさせてきた。

先週12月14日~12月19日、(1)(2)(3)はすべて現実のものになった。
(1)米国では12月14日から医療関係者などにコロナワクチン接種開始
(2)米国の財政政策は12月19日に米議会与野党が合意
(3)米国の金融緩和は12月15-16日の米FOMCで現状の金融政策運営の長期化

問題はここからだと思う。
(1)12月14日から医療関係者などにコロナワクチンの接種が始まっても、実際に、一般の米国人がワクチン接種できるのは「来年(2021)5月」あたりになる可能性が高い。
(2)米国における本年(2020)3月以降の新型コロナ対策の財政出動は、今回を合わせて合計4兆ドル規模、通常の年間歳出(4.4兆ドル)に迫る大きさに拡大した。この財政出動は先行き「米ドル高」の要因になり得る。
(3)金融緩和と財政出動、資産価格の上昇は「金融的な不均衡」を累積する可能性が高い。

今週から再び、価格形成の構造とパターンが変化してくることに注意を向ける。

為替(ドル円)

当社では、為替レート変動の重要な要因は内外金利差、さらにはそれを左右する先行きの金融政策スタンスの差と考えています。但し、ここからは価格形成の構造とパターンが変化してくるので、為替の円高も「103.00円」あたりで抑えられると思います。
本日12月21日(月)の為替は「1ドル=103.55-103.40-103.25円」を想定します。

中東原油(プラッツ・ドバイ原油)

今週から価格形成の構造とパターンが変化してくるのであれば、為替の円高は「103円」で抑えられ、原油の上昇も鈍ると思います。

為替は「1ドル=103.55-103.40-103.25円」あたり。
本日12月21日(月)のプラッツ・ドバイ原油の想定値
限月         想定価格  1ドル=103.40円で換算
ドバイ原油12月限   51.25ドル   省略
ドバイ原油01月限   50.87ドル   33,080円   +270円高
ドバイ原油02月限   50.64ドル   32,930円   +320円高
ドバイ原油03月限   50.59ドル   32,900円   +300円高
ドバイ原油04月限   50.55ドル   32,870円   +300円高
ドバイ原油05月限   50.50ドル   32,840円   +280円高